
米国内「租税回避地」の実態(2)
世界を揺るがしている「パナマ文書」。でも、実は、「世界最大の租税回避地」はパナマではない。ワシントンからほど近い米東部デラウェア州なのだ。
デラウェア州ウィルミントン市北オレンジ通り1209番地。アップル、グーグル、コカ・コーラ、ウォルマート……。大企業が登記上の本社や関係会社をこの番地に置く。総数なんと31万社。
実はこのビルには、次の大統領の座を争う民主党のヒラリー・クリントン前国務長官、共和党の実業家ドナルド・トランプ氏もペーパーカンパニーを構えている。クリントン氏は少なくとも2社を著書の印税受け取りなどに活用している模様だ。トランプ氏に至っては378社だ。
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