
「格安スマホ」などと呼ばれ、大手通信事業者から回線を借りるMVNOは、料金の安さを武器に加入者を増やしている。一方で、安さゆえの“落とし穴”があることも事実だ。
速度低下が起こりやすいMVNOの課題
MVNOは、回線を通信の帯域(幅)単位で大手通信事業者から借りている。単位は10メガビット秒。これが、利用者に提供される総帯域となる。
帯域は、道路でたとえると、道幅のようなもの。狭い道路に何台もの車が通ろうとすると渋滞が起こってしまうように、MVNOの回線でも利用者が集中すると、速度が低下する。仮に10メガビット秒ぶん借りたとして、10人の利用者が同時に同じだけ使うと、単純計算で速度は10分の1だ。
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