
引き締まった粒に、ぷちぷち弾ける食感。ほのかに広がる磯の香りも独特だ。取れ立ての「海ぶどう」は、沖縄のまぶしい太陽の光を受けて、キラキラと輝いていた。直径1〜2ミリほどの緑色の粒とブドウの房のような形から、「グリーンキャビア」ともよばれる海藻の一種だ。
海ぶどうの養殖場は「海の畑」
沖縄県糸満市真栄里(まえざと)。サンゴに囲まれた透明度の高い海が目の前に広がる。サトウキビ畑の中に、「UMiNCHi(海ん道)」と名付けられた真っ白な建物がある。その建物の裏手の土地が、海ぶどうの養殖場だ。縦2メートル、横4メートルほどの水槽が120槽並んでいる。
実は養殖の海ぶどうは、海の生けすではなく、陸に設けた水槽の中で育てる。ちょうど漁業と農業の中間、「海の畑」といった印象だ。
この記事は有料記事です。
残り1812文字(全文2148文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ