
少子化の影響で、先代の相続で分散した財産が孫に集中するケースが目立って増えている。実例の一つを紹介しよう。
東京都内のAさん(47)は5年前に母親を、最近父親(85)を亡くした。父親は2人兄弟の兄で、弟である叔父(82)には子供がおらず、妻に先立たれてから1人暮らしをしている。
Aさんには妻と息子が1人がいる。妻の両親はまだ健在だが、妻も一人っ子なので、両家を継ぐ直系はAさんの息子だけだ。
この記事は有料記事です。
残り1050文字(全文1247文字)
投稿にはログインが必要です。
広田龍介
税理士
1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。