ニッポン金融ウラの裏

国債入札の優遇資格を返上する三菱東京UFJの狙い

浪川攻・金融ジャーナリスト
  • 文字
  • 印刷

 三菱東京UFJ銀行が、国債の入札で優遇措置を受けられる「国債市場特別参加者」(プライマリー・ディーラー)の資格を国に返上する−−。日経新聞1面の報道を受け、6月8日、国債マーケットをこの情報が駆け巡った。プライマリー・ディーラーは国債の安定消化のための制度だ。「国債の安定消化」という国策に、一見、反旗を翻すような方針を三菱東京UFJ銀行が固めた狙いは何か。

 プライマリー・ディーラーについて説明しておこう。この資格は現在、財務省がメガバンク3行と証券会社1…

この記事は有料記事です。

残り1707文字(全文1937文字)

   

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。