東京証券取引所=2015年5月3日撮影
東京証券取引所=2015年5月3日撮影

マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

証券取引所と証券会社の間に生まれた「暗くて深い河」

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 証券取引所と証券会社という資本市場のかつての盟友の関係が冷え込み始めている。

 すでに当コラムで取り上げたように、日本取引所グループが株式指数先物取引などデリバティブ市場の拡充を急ピッチで進める一方で、そのあおりを受ける形で現物株式市場での値動き(ボラティリティー)が激しくなり、それを嫌気した個人投資家などの「株式離れ」が誘発されているからだ。

 証券取引所と証券会社の対立に発展しかねない情勢だ。

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浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。