目立って大きなユニクロのブース=マイナビ合同会社説明会で、竹内紀臣撮影
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スキル・キャリア新しゅうかつ日記2016

拘束にも焦らず第1志望を射止めた国立大生の達成感

内山勢 / 毎日新聞編集委員

 首都圏の国立大文系学部4年、武田健太郎さん(21)は採用選考解禁の6月1日、身柄を「拘束」されていた。

 内々定をもらった大手インフラ会社の懇親会に出席していたからだ。もちろん、他の企業に行かせないための内定拘束だ。この企業の志望度が高かったため、他に選考が進んでいた数社のうち、同等かそれ以下の志望企業をすべて断った。

 そして、大手インフラ系より志望度が高かった大手不動産会社の1次面接は、2日以降にあった。もし、内々定をもらえたら迷わず行くと決めていたほどの大本命。翌日に2次面接、数日後に最終面接と順調に進み、その日のうちに内々定の連絡が来た。「おめでとうございます。ぜひ、一緒に働きたいと思います」という担当者の言葉が、胸に染みた。

 「内々定をもらえるとは思っていなかったので、うれしさもひとしおでした。同時に、もう就活をしなくていいんだと思って、ホッとしました」。翌日、大手インフラ会社に断りの電話を入れて、武田さんの就活は終わった。

椅子には目立つポップ
椅子には目立つポップ

引退した部活を再開

 武田さんは当初、不動産、鉄道・道路などの交通インフラの業界を目指した。およそ35社にエントリーしたが、鉄道は途中で消え、選考が遅い不動産に力を注ぐことにした。

 就活は精神的にも体力的にきつい日々だった。「でも、インターシップで知り合った人たちと面接会場で再会し、情報交換したりして、楽しみました」という。

 引退した体育会系の部活を再開した。後輩の邪魔にならないよう、すみで静かに練習している。苦しい日々で落ちた体重も、すぐ元に戻るはずだ。

 <「新しゅうかつ日記2016」は毎週土曜、日曜の掲載です>

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内山勢

内山勢

毎日新聞編集委員

1983年、毎日新聞社入社。山形支局を振り出しに、週刊「サンデー毎日」、大阪本社社会部、東京経済部各記者、週刊エコノミスト編集委員、BS11プロデューサーなどを経て、2010年4月から、毎日新聞夕刊紙面の「キャンパる」編集長兼編集編成局編集委員兼「教育と新聞」推進本部委員。宇都宮大学客員教授。

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