社会・カルチャー戦国武将の危機管理

相模・南海トラフ連続地震を好機に変えた北条早雲

小和田哲男 / 静岡大学名誉教授

 北条早雲(伊勢宗瑞)の伊豆討ち入りについては、従来の通説を覆す研究がいくつかあらわれている。

 たとえば、「北条五代記」に、「三十日の中、伊豆一国治りぬ」とあるが、伊豆平定がたった30日で成ったとするのはまちがいで、実際は4〜5年かかっていたことが明らかにされた。もう一つ、明応の地震・津波が関係していたとする新しい研究もある。

 一例として、家永遵嗣氏の「北条早雲の伊豆征服−明応の地震津波との関係から−」(「伊豆の郷土研究」2…

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小和田哲男

小和田哲男

静岡大学名誉教授

戦国大名・今川氏のお膝元で、徳川家康の隠居先でもあった静岡市で1944年に生まれる。72年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は日本中世史。戦国時代史研究の第一人者として知られ、歴史番組でおなじみの顔。趣味は「城めぐり」で、公益財団法人「日本城郭協会」の理事長も務める。主な著書に「戦国の群像」(2009年、学研新書)、「黒田官兵衛 智謀の戦国軍師」(13年、平凡社新書)。公式サイト https://office-owada.com

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