新しゅうかつ日記2016

「旅を仕事に」と夢見た楽天家大学生の就活は

内山勢・毎日新聞教育事業室委員
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マイナビ合同会社説明会で企業の説明を聞く学生たち=東京都内で、竹内紀臣撮影
マイナビ合同会社説明会で企業の説明を聞く学生たち=東京都内で、竹内紀臣撮影

 東京都内の私大文系学部4年、近田亮介さん(21)が、志望業種に大手旅行代理店を挙げるのには理由があった。

 近田さんは中高大一貫校で学んだが、高校時代、学校主催の修学旅行がなかった。同級生から「クラスのみんなで旅行したい」という声が上がり、旅行幹事についた。

 行き先は神奈川・箱根の温泉2泊3日。ささやかな修学旅行だったが、場所選びから価格交渉まで、旅行代理店の担当者と一緒に取り組み、同級生たちから「いい旅になった」と喜ばれた。それ以来、旅を仕事にしたいと考えてきた。

 今年3月1日、千葉・幕張メッセで合同企業説明会に参加した。会場が巨大すぎて、旅行代理店のブースを見つけられず、うろうろしていたら、「まだ席が空いていますよ。ちょっと寄って行きませんか?」と声をかけられた。

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内山勢

毎日新聞教育事業室委員

 1983年、毎日新聞社入社。山形支局記者を振り出しに、週刊サンデー毎日、東京経済部、週刊エコノミスト編集委員などを歴任。毎日新聞夕刊で大学生が紙面を作る「キャンパる」の編集長を10年務めた。現在は教育事業室委員。静岡大学で客員教授を務めるなど各地の大学でマスコミ関係の授業をしている。