ここが変わる確定拠出年金

掛け金が所得控除されて利益も非課税のお得感

竹川美奈子・ファイナンシャル・ジャーナリスト
  • 文字
  • 印刷

 個人型確定拠出年金は税制面での優遇が手厚いのが特徴です。今回は個人型確定拠出年金の三つの場面での税制メリットについて解説します。

 まず、一つ目は拠出の優遇です。個人型確定拠出年金は支払った掛け金が全額「所得控除」の対象となるため、その年の所得税や翌年の住民税が安くなる効果があります。

 例えば、個人型確定拠出年金に加入し、毎月1万円の掛け金を支払うと年間で支払う掛け金の合計額は12万円になります。この12万円はその年の所得から全額差し引けるので、仮に所得税率が10%の人(課税所得195万円超330万円以下の場合)なら、住民税(10%)と合わせると、税金が2万4000円安くなります。これは1年当たりの効果なので、加入年数が長くなるほど、その積み重ねで節税効果は高くなります。

 所得控除の節税メリットはその人の課税所得に応じて決まります。所得税の税率は課税所得に応じて5〜45%まで段階的に決まっています。課税所得の多い人、そして掛け金を多く払える人ほど節税メリットは大きくなります。

この記事は有料記事です。

残り1916文字(全文2360文字)

竹川美奈子

ファイナンシャル・ジャーナリスト

出版社や新聞社勤務などを経て独立。2000年フィナンシャル・プランナー資格を取得。取材・執筆活動を行うほか、投資信託や個人型確定拠出年金、マネープランセミナー等の講師も務める。「新・投資信託にだまされるな!」(ダイヤモンド社)など著書多数。