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最強のインフレ対策「物価連動国債」を知っておこう

塚崎公義・久留米大学商学部教授
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 将来、インフレが来る可能性は決して小さくありません。そして、インフレに対して備える最強の手段が「物価連動国債」だと私は考えています。

 物価連動国債は、金融機関など機関投資家向けに入札で販売されていて、落札した国債を個人客に転売している証券会社もあります。いまのところ、販売単位は1000万円が多いようですが、来年2月からは金融機関が個人向けに10万円単位で販売すると言われていて、庶民のインフレ対策の一つとして重要度が増して行くと思われます。この商品の中身を知っておきましょう。

 物価連動国債は、物価に連動して満期時に支払われる償還額が決まる国債です。物価が発行時に比べて2倍になったら、償還額も発行時の2倍になるので、どんなインフレが来ても、金融資産が目減りしない(買える物の量が変わらない)という最強のインフレ対策なのです。

 デフレになって物価が下がっても、額面で償還されますし、利子も僅かですが受け取れるので、その点でも大変心強い存在です。

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塚崎公義

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関係の仕事に従事した後、2005年に銀行を退職して久留米大学へ。「退職金貧乏 定年後の『お金』の話」「老後破産しないためのお金の教科書」「増補改訂 よくわかる日本経済入門」「世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書」「なんだ、そうなのか! 経済入門」など著書多数。