海外特派員リポート

パナマ文書の舞台で暗躍する弁護士たちの「理屈」

清水憲司・毎日新聞経済部記者(前ワシントン特派員)
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パナマ文書が流出し、問題の震源になった法律事務所「モサック・フォンセカ」の看板=パナマ市で2016年4月、清水憲司撮影
パナマ文書が流出し、問題の震源になった法律事務所「モサック・フォンセカ」の看板=パナマ市で2016年4月、清水憲司撮影

 世界の富裕層らによる課税逃れの実態を明らかにした「パナマ文書」。首都パナマ市は太平洋と大西洋をつなぐ交通の要衝だが、中米の金融センターとしての地位も固め、中心街の高層ビルには金融機関や法律事務所が軒を連ねる。政治・経済で弁護士が強い影響力を持つパナマを歩いた。

 4月下旬のパナマ市。気温は30度を超え、湿った海風のせいか汗が噴き出す。

 「あなたの情報は、我々のコンフィデンシャル(秘密)ファイルに収められます。捜査が行われない限り、情…

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清水憲司

毎日新聞経済部記者(前ワシントン特派員)

 1975年、宮城県生まれ。高校時代まで長野県で過ごし、東京大学文学部を卒業後、99年毎日新聞社に入社。前橋支局を経て、東京経済部で流通・商社、金融庁、財務省、日銀、エネルギー・東京電力などを担当した。2014~18年には北米総局(ワシントン)で、米国経済や企業動向のほか、通商問題などオバマ、トランプ両政権の経済政策を取材した。