メディア万華鏡

選挙ポスターの「お肌ツルツル詐欺」は公選法違反?

山田道子・元サンデー毎日編集長
  • 文字
  • 印刷
参院選立候補者のポスター掲示板=東京都大田区の東急池上線雪が谷大塚駅前で2016年7月1日、戸嶋誠司撮影
参院選立候補者のポスター掲示板=東京都大田区の東急池上線雪が谷大塚駅前で2016年7月1日、戸嶋誠司撮影

 経歴詐称はダメだけれど、顔の詐称はどこまで許されるのか。参院選のポスター掲示板を見て思った。地元の東京選挙区、のけぞるような顔写真はなかったが、男女を問わず何人かは明らかに肌を若々しく、美しく修整したと分かった。

 サンデー毎日の編集長時代、表紙に載せる芸能人の写真を選ぶことは仕事の一つだった。スタジオでプロのカメラマンが撮影した写真の中から1枚選ぶ。その後、表紙担当記者と芸能人サイドでやりとりして修整した写真が表紙を飾る。だから修整に敏感なのかもしれない。

 デジタルカメラが主流になり、「フォトショップ」という画像加工ソフトの登場で、写真の修整は格段に簡単にきれいにできるようになった。サンデー毎日にいた時、「修整しないで」と言った芸能人は一人だった。選挙ポスターの「フォトショ修整」も当たり前になった。

 参院選候補者のポスターをめぐり、ネットでは「修整し過ぎ」の候補者の名前があがっている。見たら、確かに肌をツルツルにし過ぎだし、あごを削り過ぎ。「画像修整をしまくったポスターを掲示するのは公職選挙法に違反しないのだろうか」という指摘もネットにあった。

この記事は有料記事です。

残り895文字(全文1375文字)

山田道子

元サンデー毎日編集長

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞社入社。社会部、政治部、川崎支局長などを経て、2008年に総合週刊誌では日本で最も歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長、紙面審査委員。19年9月退社。