
確定拠出年金法等の一部改正では、大きく分けると三つのポイントがあります。具体的には(1)ライフコースの多様化への対応(2)企業年金の普及拡大(3)確定拠出年金の運用の改善ーーです。
(1)は転職や独立、結婚・出産等を経て復職など、ライフコーススタイルの多様化に対応するためで、第1回で取り上げた「個人型確定拠出年金の対象者拡大」は、まさにその一環です。
それに加えて、今回の改正では、確定拠出年金や確定給付企業年金といった枠を超えて、年金資産の持ち運びがしやすくなります(2018年6月までに実施予定)。
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竹川美奈子
ファイナンシャル・ジャーナリスト
出版社や新聞社勤務などを経て独立。2000年フィナンシャル・プランナー資格を取得。取材・執筆活動を行うほか、投資信託や個人型確定拠出年金、マネープランセミナー等の講師も務める。「新・投資信託にだまされるな!」(ダイヤモンド社)など著書多数。