
マンガの楽しみにはいろいろある。そのうちの一つが、絵と言葉で物語を楽しみながら知識を得たり、社会や人生の問題について考えたりすることだ。
あるいはそれは、2次的な魅力かもしれない。しかし、物語を通すと歴史の実態や社会の状況も、経済の問題や思想の核心も、スンナリ頭に入ってくる。深い表現力を持つ日本のマンガは、情報を伝えるツールとしても、抜群に優れているのではないだろうか。
そして私たち日本人は、マンガで考えや情報を伝えたり、伝えられたりするのが得意なのではないか。「会長 島耕作」(講談社、1〜6巻刊行中)をのんびり楽しみながら、そんなことを考えた。
この記事は有料記事です。
残り1423文字(全文1700文字)
投稿にはログインが必要です。
注目コンテンツ