ネットから読み解く経済・社会

英国民はツイッターでEU離脱を扇動されたのか

まつもとあつし・ジャーナリスト
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離脱派の集会で熱弁するボリス・ジョンソン前ロンドン市長=ロンドン市内で6月19日、坂井隆之撮影
離脱派の集会で熱弁するボリス・ジョンソン前ロンドン市長=ロンドン市内で6月19日、坂井隆之撮影

英EU離脱とソーシャルメディア(1)

 6月23日、イギリスで国民投票が実施され、欧州連合(EU)離脱が小差で決まりました。世界に衝撃を与えたこの投票を巡って、インターネットやソーシャルメディア上でもさまざまな動きがありました。今回は、主にソーシャルメディアから見た投票行動を探ってみましょう。

 イギリスの国民投票は、EUからの離脱か残留かという一つのテーマで、国を二分する議論が展開されました。郵政民営化か否かという一つの争点に的を絞った、日本の2005年衆院選のような選挙を「シングルイシュー(単一の争点)選挙」などと呼びます。白か黒か−−非常にわかりやすい半面、今回のイギリスのように結果が小差となると、国民を分断する恐れがある、という指摘もあります。

 イギリスでは、ソーシャルメディア上にとにかく扇動的な情報が駆け巡っていました。予想を覆して「EU離脱多数」になった一つの要因だったようです。

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まつもとあつし

ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。