大河ドラマ「真田丸」でも、新井浩文さん演じる加藤清正が活躍している=NHK提供
大河ドラマ「真田丸」でも、新井浩文さん演じる加藤清正が活躍している=NHK提供

社会・カルチャー戦国武将の危機管理

熊本で河川治水を成功させた加藤清正の意外な能力

小和田哲男 / 静岡大学名誉教授

 天正15年(1587年)、豊臣秀吉が九州を平定したあと、その論功行賞として肥後一国を与えられたのが佐々成政だった。ところが、佐々成政は在地の状況などをあまり考えることなく、強圧的な態度で検地を強行するなどしたため、菊池氏・阿蘇氏・隈部(くまべ)氏ら国人領主が反発し、一揆をおこしている。

 結局、成政一人では一揆を鎮圧することができず、小早川隆景・黒田官兵衛の応援を得て鎮圧することができたが、その責任を取って、成政は改易され、しかも切腹させられている。その成政のあとを受け、北肥後に入ったのが加藤清正である。ちなみに、南肥後には小西行長が入っている。

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小和田哲男

小和田哲男

静岡大学名誉教授

戦国大名・今川氏のお膝元で、徳川家康の隠居先でもあった静岡市で1944年に生まれる。72年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専門は日本中世史。戦国時代史研究の第一人者として知られ、歴史番組でおなじみの顔。趣味は「城めぐり」で、公益財団法人「日本城郭協会」の理事長も務める。主な著書に「戦国の群像」(2009年、学研新書)、「黒田官兵衛 智謀の戦国軍師」(13年、平凡社新書)。公式サイト https://office-owada.com