経済プレミア・トピックス

トヨタ系列工場の爆発事故で表面化する「人手不足」

中村智彦・神戸国際大学教授
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頻発する爆発事故の背景(1)

 7月6日午後、愛知県刈谷市の自動車部品製造業、愛知技研の工場で二酸化窒素とみられる有毒ガスが発生し、従業員4人が病院に運ばれた。周辺住民には屋外への外出自粛が呼びかけられ、周辺道路も交通が規制された。

 事故そのものは、従業員も軽傷ですみ、同社の生産ラインもすぐに再開されたため、大きな問題にはならなかった。しかし、愛知県の行政や自動車産業関係者に与えた衝撃は大きかった。同社は、アイシン精機のグループ会社で、自動車部品のメッキ加工をしている。実は愛知県の自動車産業では、今年に入って事故が連続している。その背景と、そこから見えてくる「人手不足」の問題を探る。

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中村智彦

神戸国際大学教授

1964年、東京都生まれ。88年、上智大学文学部卒業。96年、名古屋大学大学院国際開発研究科博士課程修了。外資系航空会社、シンクタンクで勤務。大阪府立産業開発研究所、日本福祉大学経済学部助教授を経て、現職。専門は中小企業論と地域経済論。中小企業間のネットワーク構築や地域経済振興のプロジェクトに数多く参画し、TBS系「坂上&指原のつぶれない店」にも出演。