高齢化時代の相続税対策

孫の同居を見すえた自宅建て替えの税制メリットは

広田龍介・税理士
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 東京の下町育ちで、老舗の衣料品卸売りを営むAさん(90)は、先代から引き継いだ家業を妻と2人でがんばって育ててきた。

 店舗併用住宅は木造2階建てで、土地面積は約160平方メートル。1階に店舗・事務所を置き、2階の住宅に長男と3人で暮らしていた。

 大学卒業後、一般企業に勤めていた長男が35歳の時、家業を継いだ。この時Aさん65歳。長男は当初、家業を継ぐことに不満を持っていたが、子供のころから見知っている仕事を覚えるにつれて、次第に面白さに目覚めていった。

 また、下町の風情の中で人間関係を深め、町内会や子供会などの催しに積極的に加わることも、仕事の励みになったようだ。商売は繁盛し、さらにやりがいを感じるようになっていった。

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広田龍介

税理士

1952年、福島県いわき市生まれ。85年税理士登録。東京・赤坂で広田龍介税理士事務所を開設。法人・個人の確定申告、相続税申告、不動産の有効活用などを中心に幅広くコンサルティング活動を続けている。相続税に関する講演やセミナーも開催している。