街の文化漂う 秘蔵の宿 フォロー

食欲そそる感動の料理 東武ホテルレバント東京

稲葉なおと・紀行作家、一級建築士

素泊まり5000円(税込み)〜

 JR総武線、錦糸町駅から約200メートル。総客室数は383室。本連載で取り上げた宿の中ではかなり大型であることはイメージしていた。だが実際に過ごし始めてすぐに、想像していた以上に大きさを感じさせることがわかってきた。エントランスの構えや、吹き抜けロビーといった施設としての大きさだけではない。交通アクセス、客室の種類、スタッフと食の充実度が、そう感じさせるのだ。

 まず特筆すべきはアクセスのよさ。駅至近に加えて、羽田からも成田からもリムジンバスが乗りつける。さらに東京ディズニーランドまでは無料のシャトルバスが運行。東京スカイツリーへも歩いて20分ほどなので、早朝にツリーの足元まで散歩も可能だ。

この記事は有料記事です。

残り1543文字(全文1857文字)

紀行作家、一級建築士

1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)