
英国の欧州連合(EU)離脱、いわゆる「ブレグジット」の影響で、国際金融センターとしてのロンドンの役割はどう変化するだろうか。
現在、ロンドンは世界為替取引のおよそ40%を取り扱っている。また、世界の保険市場の中心地であり、ブローカー、弁護士、ヘッジファンド、商品取引業者、会計士らの金融ビジネスの集積地だ。
国際金融センターというロンドンの立場が確立した背景には、歴史的および地理的事情が関係している。英国は18世紀から、経済大国であり、金融大国だった。トレーダーがシンガポールや東京、ニューヨークの同僚らと、同じ日に取引ができるタイムゾーンに位置していることもロンドンにとっては幸運だった。
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