
今年4月1日に発表された米テスラモーターズの廉価版電気自動車(EV)「モデル3」は衝撃的だった。初日の予約は13万台に達し、現時点の予約は三十数万台といわれている。1車種で比較すると、トヨタプリウスの2015年の販売台数のおよそ3倍にあたる。
実は、ほとんどの日本のメディアはこの話題を取り上げていない。唯一、日本経済新聞が数回にわたってフォローしていたが、テレビのニュースはもとより、他の紙面でも見かけなかった。各放送局の大手顧客である日本の自動車メーカーがニュースにおののき、自粛を求めたのかもしれないと勘ぐりたくなる。
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遠藤吉紀
創業支援アドバイザー
米Beans International Corp社長。1961年、神奈川県生まれ。88年に渡米。日本企業駐在員を10年間務めた後、独立。以降、日本の中小企業の商材をアメリカで紹介・販売する傍ら、製造業の米国進出のアドバイザーも務めている。2010年から日本の中小製造業のグローバル化を後押しする活動を展開し、講演活動や経済産業省などのシリコンバレー視察研修をサポート。独立行政法人中小企業基盤整備機構国際化支援アドバイザー、JETROサンフランシスコ、シリコンバレーのアドバイザーを兼任。