登庁し、花束を贈られて笑顔を見せる小池百合子・新東京都知事(左)=2016年8月2日
登庁し、花束を贈られて笑顔を見せる小池百合子・新東京都知事(左)=2016年8月2日

マネー・金融ニッポン金融ウラの裏

小池都知事でどうなる東京メトロ1兆円株式上場

浪川攻 / 金融ジャーナリスト

 小池百合子・東京都知事が誕生した。2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックへの準備はもちろん、都政が抱える問題の解決が期待されている。小池氏も選挙の公約で保育所問題などを掲げている。が、それらから抜け落ちた東京都の大きな政治問題がある。東京メトロ(東京地下鉄株式会社)の株式上場問題だ。

優良企業東京メトロと脆弱な都営地下鉄

 東京メトロは04年、営団地下鉄の民営化によって誕生した。その準拠法である東京地下鉄株式会社法は付則第2条で「その保有する株式の売却その他の措置を講ずるものとする」とし、将来の株式上場、株式売り出しを規定している。

 同株式の保有状況は国が全体の53.42%、東京都が同46.58%となっている。また、11年には「東…

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浪川攻

浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。