自動車不正リポート

益子社長「鶴の一声」で迷走したeKワゴン燃費目標

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記者会見で質問に答える三菱自動車の益子修会長兼社長(左)=2016年8月2日、内藤絵美撮影
記者会見で質問に答える三菱自動車の益子修会長兼社長(左)=2016年8月2日、内藤絵美撮影

 三菱自動車の燃費データ不正を約3カ月かけて調査した特別調査委員会は、不正と偽装の実態と原因を解明できたのか。8月2日に公表された調査報告書を読み解くと、25年間という長期にわたって開発現場で続いてきた不正と、他社との競合を意識し、技術の裏付けのないまま、無理な燃費目標を求めた益子修社長(現会長兼社長)らの姿が浮き彫りになった。

 調査報告書は240ページ、10章構成。この中で注目されるのは、燃費不正が最初に発覚したeKワゴンなど軽自動車4車種で、燃費の担当者がどのように偽装に手を染め、益子社長ら経営陣がどう関わったかを記述した部分だ。「第6章 個別的な問題」がそれにあたる。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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