丹羽宇一郎の「商売道」

AIに負けない「人間の心」とは

丹羽宇一郎・元伊藤忠商事社長
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 21世紀は「心」の時代です。20世紀は科学技術の世紀でした。テレビやラジオ、携帯電話、薬や食料にいたるまで技術革新により人々の生活は豊かになりました。1900年に日本人の人口は、4400万人しかいませんでした。現在では、1億2692万人(2016年3月現在)です。これだけの人口爆発が起きたのも技術革新のおかげです。

 しかし、人々の生活が豊かになった一方で原爆や大量破壊兵器の使用など、科学技術の進歩がもたらした悲劇…

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丹羽宇一郎

元伊藤忠商事社長

1939年生まれ。名古屋大学卒業後、伊藤忠商事に入社。社長、会長を歴任。社長時代の2000年3月期決算で3950億円の不良資産一括処理を決断し、翌年の決算で同社史上最高益をあげる。10年から約2年半、民間出身で初の中国大使を務める。著書に「人類と地球の大問題」「人を育てよ」「危機を突破する力」などがある。