自動車不正リポート

上司に逆らえずユーザーを侮った三菱自幹部の無責任

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新型軽自動車の発表会で「eKワゴン」とともに登壇した益子修社長(肩書きは当時)=2013年6月6日、松倉佑輔撮影
新型軽自動車の発表会で「eKワゴン」とともに登壇した益子修社長(肩書きは当時)=2013年6月6日、松倉佑輔撮影

 三菱自動車が2011年から開発を進めた14年型eKワゴンは、益子修社長(現会長兼社長)ら経営陣が出席する商品会議で、当初の燃費目標が1年7カ月の間に5回も引き上げられた。技術の裏付けはなく、無理な目標を設定された開発担当者はどのように燃費データ不正に走ったのか。公表された調査報告書から読み解く。

 14年型eKワゴンは、型式指定の際に使われるJC08モード法と呼ばれる燃費測定法で「リッター26.4キロ」を当初目標とした。それが小刻みに引き上げられ、最後は「29.2キロ」になった。

 燃費目標の達成に責任を負っていたのは、三菱自動車の性能実験部と、子会社である三菱自動車エンジニアリングの開発担当者だった。

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長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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