社会・カルチャー街の文化漂う 秘蔵の宿

気分は中華オーベルジュ ローズホテル横浜

稲葉なおと / 紀行作家、一級建築士

素泊まり4320円(税込み)〜

 ホテルはよく「小さな街」に例えられるように、「泊」や「食」をはじめ、さまざまな機能を備えた建物だ。とはいえ総客室数184室の規模で、これだけの魅力を備えたホテルは希少だろう。

 横浜中華街に数ある中華料理店の中でも、とりわけおいしい四川料理が食べられるレストランがあり、夏には屋上プールで泳げる。ホテルの特長について、その程度の認識で宿泊予約を入れた私とすれば、1泊の間に事前の不勉強さを思い知らされた。

 まずは中華街の中でホテルはここだけであること。つまり街のランドマーク的存在なのだ。

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稲葉なおと

稲葉なおと

紀行作家、一級建築士

1959年、東京都生まれ。東京工業大学建築学科卒。400軒以上の名建築の宿を宿泊・取材。旅行記、小説、児童文学、写真集を発表している。現在も長編小説を雑誌「ダンスビュウ」に連載中。第10回JTB紀行文学大賞奨励賞受賞。主な著書に「匠たちの名旅館」など。近著に「モデルルームをじっくり見る人ほど『欠陥マンション』をつかみやすい」(小学館)。公式サイトでお勧めホテル、名建築の写真を多数公開中 http://www.naotoinaba.com (顔写真の撮影は寺崎誠三さん)