下流化ニッポンの処方箋

足場から落ちて負傷した28歳建設会社員の治療費は

藤田孝典・NPO法人ほっとプラス代表理事
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傷病手当金(3)

 「傷病手当金」は、業務外の病気やけがで仕事を休んだ時、収入のおよそ6割を保障してくれますが、給付期間は最長で1年6カ月です。症状や障害の程度によっては、別の制度への切り替えが必要です。建設現場で作業中に事故に遭った男性社員(28)のケースです。

足場から転落して入院・リハビリ

 ある日、埼玉県川口市の病院の医療ソーシャルワーカーから電話がありました。「建設現場の足場から転落した男性会社員(28)が、病院で寝たきりになっている。どうすればいいでしょうか」という相談でした。

 建設中のビル4階の足場から落ちて、脊椎(せきつい)を損傷したということでした。2週間ほど寝たきりで…

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藤田孝典

NPO法人ほっとプラス代表理事

1982年生まれ。NPO法人ほっとプラス代表理事、聖学院大学人間福祉学部客員准教授、反貧困ネットワーク埼玉代表。厚生労働省社会保障審議会特別部会委員。ソーシャルワーカーとして現場で生活困窮者支援をしながら、生活保護や貧困問題への対策を積極的に提言している。著書に「貧困クライシス 国民総『最底辺』社会」(毎日新聞出版)「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」「ひとりも殺させない」「貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち」など。