自動車不正リポート

開発部門に目標を押しつけた三菱経営トップの責任

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三菱自動車の益子修会長兼社長。燃費データ不正問題の特別調査委報告を受けた記者会見で=2016年8月2日、内藤絵美撮影
三菱自動車の益子修会長兼社長。燃費データ不正問題の特別調査委報告を受けた記者会見で=2016年8月2日、内藤絵美撮影

燃費不正・調査報告書を読み解く(5)

 三菱自動車の燃費不正の原因を調査した特別調査委員会の報告書を読むと、不正は、舞台となった開発部門だけの問題ではないことがわかる。これまでの会見で益子修会長兼社長は「開発部門の問題」と強く匂わせてきた。ところが報告書によると、益子氏本人も、単なる経営責任にとどまらない関わりがあったことが浮き彫りになっている。この部分に焦点を当てて報告書の内容を再び検証する。

 三菱自動車は1991年ごろから、燃費データのもとになる走行抵抗値を、「高速惰行法」という違法なやり方で測定していた。そして、遅くとも2005年ごろには、燃費を良く見せるために、走行抵抗値を偽装する不正が始まった。実際に測定していないのに、机上計算で走行抵抗値を算出するやり方もまん延した。

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編集部

長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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