スキル・キャリア部下を伸ばす上司 ダメにする上司

「あいつを見習え」は経験の浅い部下には響かない

細川義洋 / ITコンサルタント

 スポーツには、対戦相手と勝敗を競う面と、選手が自ら記録向上を目指す面があります。選手を指導するコーチが選手を鼓舞する際には、「ライバル打倒」を掲げたり、「選手自身の記録向上」を目標に据えたりするでしょうが、会社で上司が部下に発破をかける場合にも、同様に二つの方法があります。

 例えばある部下に、同期入社の優秀な社員を引き合いに出して、「アイツを見習ってがんばれ!」と戦うべき相手を設定するのは「ライバル想定型」といえるでしょう。一方、「去年より良い成績を上げろ」などと部下の売り上げ成績向上を促すのが「自己ベスト更新型」といえます。

 筆者は所属していたIT企業で営業職を務めていたときの成績は芳しくなく、上司から何度も「ライバル想定…

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細川義洋

細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。