ニッポン金融ウラの裏

金融ウオッチャーの疑心と裏読み「日銀よどこへ行く」

浪川攻・金融ジャーナリスト
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7月末の追加金融緩和決定を受け、真剣なまなざしでモニターを注視するトレーダー=2016年7月29日、中村藍撮影
7月末の追加金融緩和決定を受け、真剣なまなざしでモニターを注視するトレーダー=2016年7月29日、中村藍撮影

 「日銀はどこまで読んで決定したのか−−」。8月に入って、金融関係者の間では、日銀の政策決定の背後を見極めようとするムードが漂っている。それは国債マーケットに発生した真夏の出来事がきっかけである。

 2月以降、日銀の異次元の金融緩和にマイナス金利が加わった。それによって、期限15年物の国債金利までマイナスになるほど国債金利が低下した。

 これを受けて、シリアスな事態が深まった。生命保険や年金など、国の社会保障制度にもかかわる長期資産の…

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。