思いを伝える技術

借金を頼むときに時候のあいさつはいらない

川井龍介・ジャーナリスト
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 世の中、言いたくなくても言わなければならないことがあります。しかし、言いたいことですら、うまく伝えるのは難しいのに、言いたくないことをどう伝えるかは非常に悩ましい問題です。

 企業のリストラで、数多くの部下に出向や勧奨退職の話をしなければならなかった知人の管理職が、どう伝えるべきか日々悩むなかで、胃潰瘍になりそうだったと話していました。

 ここまでの言いにくさまでいかなくても、例えば部下を注意しなくてはいけないとき、その「苦言の呈し方」に頭を抱える上司は少なくないでしょう。

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川井龍介

ジャーナリスト

1980年慶応大学法学部卒。新聞記者などを経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクションライター。実用的な文章技術を説いた「伝えるための教科書」(岩波ジュニア新書)をはじめ「大和コロニー~フロリダに『日本』を残した男たち」(旬報社)、「フリーランスで生きるということ」(ちくまプリマ―新書)を2015年に出版。このほか「ノーノー・ボーイ」(ジョン・オカダ著、旬報社)の翻訳をてがける。