
日産の「自動運転」車(2)
自動運転技術を採用したミニバンの新型「セレナ」を8月に発売した日産自動車の首脳は、「ファミリーカーのセレナから自動運転の導入を始める。自動運転も電気自動車(EV)も、まずは広く普及させるのが日産の方針だ。富裕層だけを狙うのとは違う」。
これは、自動運転技術で先行する米EVベンチャーのテスラ・モーターズとの違いを強調した発言だ。
テスラの電気自動車はターゲットが富裕層に限定される。これに対し日産は、「環境意識の高い人」向けに、「リーフ」などの電気自動車を展開してきた。ただ、環境意識の高い人は必ずしも富裕層に多いわけではないようで、リーフは当初の計画通りに売れてはいない。
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永井隆
ジャーナリスト
1958年群馬県桐生市生まれ。明治大学卒。東京タイムズ記者を経て、92年にフリージャーナリストとして独立。「サントリー対キリン」(日本経済新聞出版社)など著書多数。
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