20年後の暮らしとお金

退職時の金融資産の最低3割は「銀行預金以外」で

塚崎公義・久留米大学商学部教授
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 40代から50代のサラリーマンは、ローンの返済や子育て費用がかさんで貯金できない人も多いでしょうが、万が一のためにある程度のお金は持っていたいものです。今回は、それを銀行に預けておくのか、インフレに強い資産に投資するのか、考えてみましょう。

 バブル崩壊以降、日本人は長引くデフレと不況にすっかり慣れてしまいました。ここに来て労働力不足の時代を迎え、インフレの時代が来ようとしています。時代が大きな転換点を迎えつつあるわけですから、私たちの頭の中も大きく転換する必要があるのです。

 インフレが続くと、預金の金額は減らなくても、その金額で買える物が少なくなって預金の価値は目減りします。現金も預金も、インフレ下では「リスク資産」なのです。

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塚崎公義

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関係の仕事に従事した後、2005年に銀行を退職して久留米大学へ。「退職金貧乏 定年後の『お金』の話」「老後破産しないためのお金の教科書」「増補改訂 よくわかる日本経済入門」「世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書」「なんだ、そうなのか! 経済入門」など著書多数。