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最先端AIは驚異的な速さで“常識”を獲得している

清水憲司・毎日みらい創造ラボ
マサチューセッツ工科大学のコンピューター科学・人工知能研究所=2016年8月、清水憲司撮影
マサチューセッツ工科大学のコンピューター科学・人工知能研究所=2016年8月、清水憲司撮影

人工知能(1)

 米国で人工知能(AI)の開発が加速している。ネット空間を飛び出し、自動運転車やロボット、家電製品などに搭載され、現実社会で活用される日も遠くない。日常生活に溶け込むために鍵になるのは、「自然な言葉」を交わし、相手の「感情」を理解するなど、人間のような「常識」を身につけたAIの開発だ。この分野で先頭を走る米東部ボストンのマサチューセッツ工科大学(MIT)を訪ねた。

 ボストン近郊の市街地に円柱や三角すいを組み合わせたカラフルな建物がある。MITのコンピューター科学・人工知能研究所(CSAIL)だ。

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毎日みらい創造ラボ

毎日新聞のファミリービジネス・メディア「リファラバ」編集長。前橋支局、経済部、ワシントン支局など。「日本経済再生のカギはファミリービジネスにあり」と考え、リファラバを立ち上げ。