ニッポン金融ウラの裏

生保業界がおびえるパンドラの箱「保険手数料開示」

浪川攻・金融ジャーナリスト
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保険商品について説明する銀行員=2007年12月、佐々木順一撮影
保険商品について説明する銀行員=2007年12月、佐々木順一撮影

 生命保険商品の販売手数料の情報開示問題を当コラムで取り上げてきたが、大手銀行にようやく自主的な情報開示を決断する動きが出てきた。だが、いまだ地方銀行業界では足踏み状態が続いている。

 この状況で、保険商品の提供元であり、販売手数料を支払う立場の生命保険業界に暗いムードが漂い始めた。その背景にあるのは、この問題が泥沼化すれば、販売手数料だけでなく「保険商品全体の情報開示」という方向に進みかねない心配があるからだ。

 まず、販売手数料の情報開示問題について説明しておこう。生命保険会社は、保険商品の一部を、銀行の店頭…

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浪川攻

金融ジャーナリスト

1955年、東京都生まれ。上智大学卒業後、電機メーカーを経て、金融専門誌、証券業界紙、月刊誌で記者として活躍。東洋経済新報社の契約記者を経て、2016年4月、フリーに。「金融自壊」(東洋経済新報社)など著書多数。