部下を伸ばす上司 ダメにする上司

部下の代わりに謝罪した上司はなぜ大炎上したか

細川義洋・ITコンサルタント
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 マイナンバーカードの国民への送付が滞ったのは、プログラムミスによるシステム障害が原因だったとして、カードを発行する「地方公共団体情報システム機構」が、サーバーを納品した富士通に損害賠償を求める方針を固めたと報じられています。

 まだ結論が出たわけではありませんが、もし仮に、開発業者側がシステムの不具合などを認める場合、謝罪も求められることになるでしょう。その際、誰が謝るかによっては、火に油を注ぐ結果になりかねません。

 筆者は、IT企業でエンジニアを務めていたとき、セキュリティーへの認識の甘さから大問題を起こしたことがあります。ある金融機関の業務システム開発を担当したのですが、預金などに関する情報をインターネット上でやりとりするシステムにもかかわらず、通信を暗号化しただけで、当然に施すべきウイルス対策を行わなかったのです。

 それ以外にも、システム内の情報を簡単に見られるウェブページを作ったり、セキュリティー上問題があるため避けるべきプログラミング手法を用いたりしてシステムを構築していました。当然、顧客に謝罪することになりました。

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細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。