20年後の暮らしとお金

余裕資金の運用は個人型の確定拠出年金で

塚崎公義・久留米大学商学部教授
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 万が一の出費に備えた資金は手元に置くとして、それ以上の資金を持つなら、税法上圧倒的に有利な個人型の「確定拠出年金」を活用しましょう。少額投資非課税制度(NISA)の利点を大幅に強化したような制度です。60歳まで引き出せない点は、デメリットに思えますが、意思の弱い人にとっては大きなメリットとも考えられるでしょう。

 個人型確定拠出年金は、政府が管理する制度ですが、公的年金とは大きな違いがあります。まず、任意加入ですので、自分で手続きをしないと加入できません。非常に得な制度なのですが、あまり知られていないため、利用者が大変少ないのは残念なことです。

 現在は、公務員や専業主婦などは加入できないのですが、2017年1月からは、日本国内に居住している20歳以上60歳未満の人ならば、原則として誰でも加入できるようになります。

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塚崎公義

久留米大学商学部教授

1981年、東京大学法学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。主に経済調査関係の仕事に従事した後、2005年に銀行を退職して久留米大学へ。「退職金貧乏 定年後の『お金』の話」「老後破産しないためのお金の教科書」「増補改訂 よくわかる日本経済入門」「世界でいちばんやさしくて役立つ経済の教科書」「なんだ、そうなのか! 経済入門」など著書多数。