海外特派員リポート

オックスフォード大研究者がおびえるEU助成金減額

坂井隆之・毎日新聞経済部副部長(前ロンドン特派員)
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 欧州連合(EU)からの離脱を決めた英国で、不安を募らせているのは企業ばかりではない。世界トップクラスの研究者が集まる大学や研究機関でも、先行き不透明感が広がっている。

 歴代首相やノーベル賞学者を多数輩出し、世界の大学ランキングで常に5指に入る名門オックスフォード大学。大学内の組織で、日産自動車が研究資金を拠出している日産日本問題研究所のアーサー・ストックウィン教授は「我々はEUの中で満足すべき位置にいる。なぜ変える必要があるのか。将来を不確実性にさらすことになる」と離脱の判断に疑問を投げかける。

 オックスフォード大には世界から9000人を超える留学生が集まるが、EU出身は全学生の15%、342…

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坂井隆之

毎日新聞経済部副部長(前ロンドン特派員)

1973年、京都市生まれ。広島大学大学院修了。98年毎日新聞社入社。千葉支局を経て、2003年から経済部で日銀、金融庁、財務省などを担当。12年~16年、欧州総局(ロンドン)特派員として、欧州、中東、ロシア、アフリカの経済ニュースをカバーした。共著に「AIが変えるお金の未来」(文春新書)など。