メディア万華鏡

「シン・ゴジラ」は深い洞察を披露したくなる映画

山田道子・毎日新聞紙面審査委員
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(C)2016 TOHO CO.,LTD
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 映画「シン・ゴジラ」(庵野秀明総監督)が大ヒットしている。7月29日の公開以降、観客動員数は約420万人(9月6日現在)で今のところ今年の邦画実写部門の興行収入1位という。

 映画の大ヒットにも驚いたが、それ以上に「シン・ゴジラ」について考察した記事やコラムなどがメディアにあふれていることに驚く。見ると何かを語らずにはいられないのだろうが、語ることがブームになっている。見て深い洞察を披露しないと“文化人”“識者”ではないという雰囲気を感じるほどだ。

 毎日新聞「火論」、朝日新聞「日曜に想う」など新聞各紙の著名コラムが取りあげ、公開から1カ月以上たっ…

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山田道子

毎日新聞紙面審査委員

1961年東京都生まれ。85年毎日新聞入社。浦和支局(現さいたま支局)を経て社会部、政治部、川崎支局長など。2008年に総合週刊誌では日本で一番歴史のあるサンデー毎日の編集長に就任。総合週刊誌では初の女性編集長を3年半務めた。その後、夕刊編集部長、世論調査室長を経て15年5月から現職。