海外特派員リポート

習主席が存在感を誇示したかった杭州G20の「異様」

赤間清広・毎日新聞経済部記者
  • 文字
  • 印刷
G20関連会合であいさつする習近平国家主席=2016年9月3日午後、赤間清広撮影
G20関連会合であいさつする習近平国家主席=2016年9月3日午後、赤間清広撮影

中国・杭州G20リポート(1)

 中国国民には違和感なく受け止められる対応が、海外からは奇異に見えることがよくある。中国・杭州(浙江省)で9月4〜5日に開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議はその好例だろう。その「奇異」の原因を探ると、中国特有の政治、社会、外交メカニズムが見えてくる。

 世界遺産「西湖」で知られる杭州は、年間数千万人の観光客が訪れる風光明媚(めいび)な街だ。一方で世界的なネット企業「アリババ」が本社を置くなど中国におけるニュービジネスの中心地としても知られる。中国で最も勢いのある都市の一つだ。

 しかし、G20期間中は様相が一変。市中心部では大半の店がシャッターを閉め、街を歩く市民もほとんどいなかった。国際メディアセンター近くには高層マンションが建ち並ぶが、夜になっても明かりがついている部屋は数えるほどだ。

この記事は有料記事です。

残り1156文字(全文1523文字)

赤間清広

毎日新聞経済部記者

 1974年、仙台市生まれ。宮城県の地元紙記者を経て2004年に毎日新聞社に入社。気仙沼通信部、仙台支局を経て06年から東京本社経済部。霞が関や日銀、民間企業などを担当し、16年4月から中国総局(北京)。20年秋に帰国後は財務省を担当しながら、面白い経済ニュースを発掘中。