ネットから読み解く経済・社会

アマゾン「読み放題」人気マンガはなぜ外されたのか

まつもとあつし・ジャーナリスト
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 通販大手のアマゾンが8月3日に開始した月額税込み980円の電子書籍読み放題サービス「Kindle Unlimited」(キンドル・アンリミテッド)で、スタートから間もなく人気のあるコミックなどが読み放題の対象から外されるといったことが起こりました。

 また、スタートから1カ月もたたない8月下旬に、アマゾンは出版社と結んでいたとされる特別条件の見直しを通達しました。なぜこうしたことが起こったのでしょうか。

 日本の読書事情は世界と比べて特殊です。なぜなら、マンガが「異常」といってよいほど読まれている国だからです。IT関連書籍の出版社インプレスの調査によると、2015年度の国内電子書籍市場1584億円のうち、コミックがその81%に当たる1277億円を占めます。

 そのボリューム感は圧倒的です。「クールジャパン」の源となる多様なコンテンツが大量に生まれ、愛され、支えられているのですから、日本が海外でビジネスを展開する上でも良いことでしょう。

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まつもとあつし

ジャーナリスト

ITベンチャー、出版社、広告代理店、映像会社などを経て、現職。ASCII.jp、ITmedia、ダ・ヴィンチなどに寄稿。著書に「知的生産の技術とセンス」(マイナビ/@mehoriとの共著)、「ソーシャルゲームのすごい仕組み」(アスキー新書)など。取材・執筆と並行して東京大学大学院博士課程でコンテンツやメディアの学際研究を進めている。