世界の乳幼児教育、行ってみたらこうだった!

世界が注目「幼児教育レッジョエミリア・アプローチ」

轟麻衣子・株式会社ポピンズ取締役
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イタリアの保育園で園児たちと交流する研修参加者たち=ポピンズ提供
イタリアの保育園で園児たちと交流する研修参加者たち=ポピンズ提供

 イタリア中北部にあるレッジョエミリア市。人口16万人ほどの落ち着いた街ですが、ここは世界中の保育・教育関係者から最も注目を集めています。この連載では、これまで英国編、ハーバード大学編、スタンフォード大学編と英米3カ所で実践されている最先端の乳幼児教育の実態を紹介してきました。

 英王室お墨付きのナニー(子供のお世話をする育児や教育の専門家)の養成校ノーランド・カレッジや、脳科学などの科学的知見を生かすハーバード大学、心理学をベースに「やる気」を高める研究に熱心なスタンフォード大学と、それぞれ特徴的でしたが、保育・教育の実践の場では一つ共通していることがありました。

 いずれでも、多かれ少なかれ「レッジョエミリア・アプローチ」の考えが用いられていたことです。レッジョエミリア市が注目を集めるワケは、この「アプローチ」にあります。

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轟麻衣子

株式会社ポピンズ取締役

東京都生まれ。12歳で英国の名門寄宿舎学校に入学。1998年、ロンドン大学を卒業後、メリルリンチ(ロンドン)に入社。シャネル(パリ本社、日本支社)などを経て、INSEAD(フランスを拠点とするビジネススクール・経営大学院)でMBAを取得。その後、デビアス(ロンドン)で勤務後、2010年、ポピンズ顧問、12年から現職。2児の母親。