世界の乳幼児教育、行ってみたらこうだった!

「100人100色」を徹底するイタリア幼児教育

轟麻衣子・株式会社ポピンズ取締役
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イタリアの保育園で園児と交流する研修参加者=ポピンズ提供
イタリアの保育園で園児と交流する研修参加者=ポピンズ提供

レッジョエミリア編(3)

 子供が自らの探究心で学び、アート(芸術)で表現することを基本とするレッジョエミリア・アプローチでは、子供たちの過ごす場である環境と、取り組む企画の質を高めることを重要視しています。実例として、レッジョエミリア市の保育・教育の研修センターで見たいくつかの企画をご紹介します。

野菜や果物の変化を体感する「生命のアトリエ」

 まずは、レッジョエミリア編(1)でも触れた、オレンジの朽ちる過程を観察できる教材です。これを「生命のアトリエ」と呼んでおり、オレンジ以外にもカボチャや洋ナシなどのさまざまな野菜や果物、あるいは木の葉が標本になっていました。顕微鏡も設置されており、観察することもできます。

 新鮮なモノが徐々に朽ちていく過程を見た子供たちは何をどのように考えるのでしょうか。それこそ子供が1…

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轟麻衣子

株式会社ポピンズ取締役

東京都生まれ。12歳で英国の名門寄宿舎学校に入学。1998年、ロンドン大学を卒業後、メリルリンチ(ロンドン)に入社。シャネル(パリ本社、日本支社)などを経て、INSEAD(フランスを拠点とするビジネススクール・経営大学院)でMBAを取得。その後、デビアス(ロンドン)で勤務後、2010年、ポピンズ顧問、12年から現職。2児の母親。