世界の乳幼児教育、行ってみたらこうだった!

「ペタゴジスタ、アトリエリスタ」が教える美と言葉

轟麻衣子・株式会社ポピンズ取締役
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イタリアの保育園で園児と交流する研修参加者=ポピンズ提供
イタリアの保育園で園児と交流する研修参加者=ポピンズ提供

 レッジョエミリア・アプローチは、子供たちの過ごす場である環境と、取り組む企画の質を高めることを重要視します。実際の現場では、どのような工夫がされているのでしょうか。レッジョミリア市が初めて運営したロビンソンクルーソー幼児学校の様子をお伝えします。

 この学校は住宅街にあるのですが、緑があふれる自然に囲まれた広い敷地の中にありました。同行したスウェーデンの保育関係者約300人全員が入れるほどのゆとりのあるスペースです。

 建物の中央には、「ピアッツァ」と呼ばれる子供と保育・教育スタッフ、保護者の会話を促すためのオープンスペースがあります。また、「アトリエ」というプロ顔負けの画材がそろう部屋が各クラスに1室設けられている充実の設備でした。子供たちの過ごす環境を大事にする姿勢を感じました。

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轟麻衣子

株式会社ポピンズ取締役

東京都生まれ。12歳で英国の名門寄宿舎学校に入学。1998年、ロンドン大学を卒業後、メリルリンチ(ロンドン)に入社。シャネル(パリ本社、日本支社)などを経て、INSEAD(フランスを拠点とするビジネススクール・経営大学院)でMBAを取得。その後、デビアス(ロンドン)で勤務後、2010年、ポピンズ顧問、12年から現職。2児の母親。