職場のハラスメントどう防ぐ?

新卒女性指導でセクハラを疑われた上司が学んだこと

井寄奈美・特定社会保険労務士
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 Aさんは、従業員数500人ほどの製造業の営業部で、約10人の課員をまとめる30代後半の男性課長です。チームは和気あいあいとしており、上長の部長との関係も良好でした。

「特別扱いのアイドル体質」女性新入社員

 そんなAさんの課に、新卒の女性社員Bさんが配属されました。Bさんは、いわば「アイドル体質」で、幼いころから周りにチヤホヤされて育ってきたようなタイプでした。甘え上手で、面倒なことはいつの間にか周りにやらせる(やらされる人たちはむしろ喜んでやっている)という具合です。しかも関連会社の役員の縁故者といううわさがあり、Aさんの課では「特別扱い」という暗黙の認識ができあがりました。

 Bさんは、配属早々の歓迎会でAさんの隣に陣取りました。そして、社会に出たばかりで不安だけど一日も早…

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井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/