スキル・キャリア職場のハラスメントどう防ぐ?

新卒女性指導でセクハラを疑われた上司が学んだこと

井寄奈美 / 特定社会保険労務士

 Aさんは、従業員数500人ほどの製造業の営業部で、約10人の課員をまとめる30代後半の男性課長です。チームは和気あいあいとしており、上長の部長との関係も良好でした。

「特別扱いのアイドル体質」女性新入社員

 そんなAさんの課に、新卒の女性社員Bさんが配属されました。Bさんは、いわば「アイドル体質」で、幼いころから周りにチヤホヤされて育ってきたようなタイプでした。甘え上手で、面倒なことはいつの間にか周りにやらせる(やらされる人たちはむしろ喜んでやっている)という具合です。しかも関連会社の役員の縁故者といううわさがあり、Aさんの課では「特別扱い」という暗黙の認識ができあがりました。

 Bさんは、配属早々の歓迎会でAさんの隣に陣取りました。そして、社会に出たばかりで不安だけど一日も早…

この記事は有料記事です。

残り1842文字(全文2183文字)

井寄奈美

井寄奈美

特定社会保険労務士

大阪市出身。2015年、関西大学大学院法学研究科博士前期課程修了。現在、大阪大学大学院法学研究科博士後期課程在籍中(専攻:労働法)。01年、社会保険労務士資格を取得。会計事務所勤務などを経て06年4月独立開業。井寄事務所(大阪市中央区)代表。著書に『トラブルにならない 小さな会社の女性社員を雇うルール』(日本実業出版社)など。http://www.sr-iyori.com/

イチ押しコラム

藻谷浩介の世界「来た・見た・考えた」
地下化されたワルシャワ中央駅上の広場。スターリン建築と民主化後のビルが林立する(写真は筆者撮影)

西に移動させられた国ポーランド 首都ワルシャワの今

 ◇ポーランド・ワルシャワ編(1) 36年前、高校の文化祭のディベートで、「史上最大の英雄は誰か」というお題に、「ポーランドで共産…

メディア万華鏡
週刊文春11月1日号

メディア騒がすドタキャン沢田研二の「格好いい老後」

 騒ぎ過ぎじゃないか。取り上げ方の息もなんだか長い。ジュリーこと沢田研二さん(70)が、10月17日にさいたまスーパーアリーナで予…

職場のトラブルどう防ぐ?

「部下の夫から連日クレーム」42歳女性上司の困惑

 A美さん(42)は、夫が院長を務めるクリニックの事務長を務めています。2カ月前から経理担当として働いているB子さん(33)の夫か…

ニッポン金融ウラの裏

進む「キャッシュレス化」誰が責任を負っているのか

 キャッシュレス決済を巡る論議が高まり続けている。政府も外国人旅行者の増大を踏まえて、キャッシュレス化推進の旗を振り続けている。社…

知ってトクするモバイルライフ
デザインや機能を一新した「iPadプロ」。左が11型、右が12.9型

新「iPadプロ」はホームボタンなくして超高性能

 アップルは、米ニューヨークで10月30日(現地時間)、「iPadプロ」の新モデルを発表した。11月7日に発売される予定で、価格は…