三菱自動車立ち入り検査結果(2)
国土交通省は、燃費再測定で不正をした三菱自動車への立ち入り検査結果をまとめた文書で、「常軌を逸する」と、同社を激しく弾劾した。文書は、益子修会長兼社長ら役員についても、「チェックの欠如」と「問題意識」について厳しく指摘している。
国交省は文書に、「経営レベルでのチェックの欠如について」という1項目をもうけた。その中で、益子氏らの対応について「不正行為が発覚した後の燃費値再測定なのに、経営陣は現場に対し、測定の際の異常値を排除するという法の趣旨の徹底を図っていると認められない」と、強く非難した。
さらに、「性能実験部における再測定の具体的方法についてチェックを行う体制をとっておらず、また自らそのようなチェックも行っていない」ことも明らかにした。三菱自動車が「常軌を逸する事態」を引き起こしたのは、経営陣に大きな問題があると認定したのである。
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編集部
長く経済分野を取材してきた川口雅浩・毎日新聞経済部前編集委員を編集長に、ベテラン・若手編集者が経済・社会の最新情勢を追います。
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