
株式運用を拡大した年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が今年4〜6月期に5兆円の運用損失を出した。短期の運用損をことさら問題にするわけではないが、国民の老後資金の運用について、株式など高度な領域に向かっている以上、透明性の確保は従来にもまして重要な論点となるはずである。その具体的な運用方法もだ。
GPIFの株式運用拡大は政府方針として決定したものである。それは、「成長企業の一層の成長のための資金が投じられる必要がある」という成長戦略の発想からだった。
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