思いを伝える技術

不自然で変な敬語を使うと「残念な人」と思われる

川井龍介・ジャーナリスト
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 書いてある内容はわかるが、どうも気になる言葉遣いが多い。あるいは、言っていることはいいが、引っかかる表現があって集中して聞けない。そんな経験はありませんか。

 こんな文章があります。

 「本日午後の会議に遅れることになりそうで、申し訳ありません。移動中の中央線で、線路内人立ち入りがあり、東京駅には正午過ぎに到着をする予定です。正直、焦っております。できるだけ早くうかがうようにしますが、10分以上遅れた場合は先に実施ください。ところで、昨日お送りした、新しい提案書ですが、お気に入りいただけましたでしょうか」

 ビジネスマンが、予定していた仕事先での合同会議に遅れてしまうため、先方におわびを兼ねて出したメール…

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川井龍介

ジャーナリスト

1980年慶応大学法学部卒。新聞記者などを経てフリーのジャーナリスト、ノンフィクションライター。実用的な文章技術を説いた「伝えるための教科書」(岩波ジュニア新書)をはじめ「大和コロニー~フロリダに『日本』を残した男たち」(旬報社)、「フリーランスで生きるということ」(ちくまプリマ―新書)を2015年に出版。このほか「ノーノー・ボーイ」(ジョン・オカダ著、旬報社)の翻訳をてがける。