部下を伸ばす上司 ダメにする上司

「責任は俺が持つ」と角さんのように言える上司の条件

細川義洋・ITコンサルタント
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関連書籍が売れている田中角栄元首相=1972年
関連書籍が売れている田中角栄元首相=1972年

 戦後、最も強烈な個性を持つ政治家と言われた田中角栄元首相の関連書籍が売れています。日中国交正常化や「日本列島改造論」と称する道路・鉄道計画など、その後の日本のあり方を大きく変えた政策を実現しました。その手腕や言動が、閉塞(へいそく)感や停滞感を覚えることの多い現代人に「希望」を与えているのかもしれません。

 この田中氏がよく言ったせりふに「責任は俺が持つ」があります。日中国交正常化交渉の折、台湾の扱いを巡って苦しんでいた交渉担当の当時の外相、大平正芳氏(後に首相)に、「決裂しても構わないから思い切って行け」と発破をかけ、責任は自らが取ることを示したそうです。田中氏は、部下の政治家や官僚たちにたびたびそのように伝えていたのです。

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細川義洋

ITコンサルタント

1964年、神奈川県生まれ、立教大学経済学部経済学科卒。NECソフト(現NECソリューションイノベータ)、日本IBMでシステム開発やコンサルティングを行う。著書に「なぜ、システム開発は必ずモメるのか?」「IT専門調停委員が教える モメないプロジェクト管理77の鉄則」(日本実業出版社)などがある。